SSL化は必要なのか?

SSL化は必要なのか?インフラ関連
SSL化は必要なのか?

昔は個人情報が扱われる会員サイトの認証ページ以降にセキュリティの観点から
部分的なSSL化というやり方が多かったような印象ですが、近年はSSL化していて当たり前
のような傾向になってきましたね。

では何故SSL化なのでしょうか。
様々なサイトで色々なことが書かれていますが、ここでは私が個人的に思う
以下3点について、うっすらと書いてみようと思います。
・セキュリティ
・SEO
・chromeでの表示対策

セキュリティ

勿論、従来と変わらず、セキュリティ面を考慮してSSLを導入するということに
大きな変わりはないですが、昔は冒頭のように必要な部分のみSSL化していたのに対して
現在はサイトそのものをSSL化しているのが大きく違いますね。

SEO

SEOの単語はだいぶ浸透してきましたが、昔から基準があまり明確でないので
簡単には捉えにくい分野ですね。最近ですと、とうとうサイトの表示速度まで
評価の要素に入っているらしいですが、つまるところ「ユーザーファースト」(いかに
ユーザーのことを考えて、使いやすい、わかりやすいサイト作りの意識)で作られているか
が重要なのだとか。
セキュリティにも配慮が行き届いているということもユーザーファーストになるかもしれませんが
ネットで色々調べてみると、近年のSEOでは、SSL化しているかどうかも、小さいながら評価に影響するそうです。
ではどの程度というのを定量的に比較できないので根拠に薄いのですが
順位が低いことによる機会損失の差は、年月を重ねるにつれて
いずれは大きな売り上げの差としてのしかかってくることになる場合もあるので
SSL化することの本筋からは若干反れるかもしれませんが、SSL化をしておくに越したことはありませんね。

chromeでの表示対策

もしかしたらあまり知らないまま現在を迎えているかたもいらっしゃるかもしれませんが
以前、Chrome(Google社が開発するブラウザ)のバージョンアップで
SSL化されていないサイトについては、段階的に警告を表示し、最終的には非表示にする
見通しが発表されて当てはまる企業さんでは、ザワザワした時期がありました。
https://blog.chromium.org/2020/02/protecting-users-from-insecure.html

上述のタイミングで、今まであまり自社サイトにお金をかけていなかったのにSSL化した企業さんも
多いのではないかと思います。今はまだSSL化していないサイトでは、ブラウザの左端に警告が
出てる程度ですが、今後もセキュリティ強化の方向に大きな変更はないと思われ
サイトの非表示によって起こる機会損失や企業イメージ、ブランドイメージの低下を防ぐためにも
自社サイトのSSL化は必須と言っても過言ではないと思います。

では実際にどのくらいの影響が出そうかについて、chromeを使っているユーザーは
どのくらいいるのかという側面から予測をしてみたいと思いますが
「Statcounter GlobalStats」に掲載されていた2021年4月~2022年4月の日本の
ブラウザシェアは以下のグラフの通りです。
一応、デバイス(PC、スマホ、タブレットなど)は全種類としています。

細かくてわかりにくいかもしれませんが、一番上の緑色の線がchromeです。
割合としては約50%程度ですから、サイトを訪問するユーザーの半分はchromeを使って
見ている可能性が高いですね。

これがブラウザ側のセキュリティ基準の強化によって、ある日突然見えなくなってしまったら
折角作った自社サイトからの情報発信やビジネスチャンスもざっくり50%に半減してしまいます。
さらに、一般ユーザーの心理としては警告が出た時点で警戒し、控え目に言っても
当分訪問してくれなくなり、ひいては企業イメージやブランドの評価、信頼へ
影響を与えかねないということは想像に難くないでしょう。
そのため、日ごろいただくご相談でもSSL化は必ず実施していただくようにおすすめしています。

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